夏休みが始まったね。
この期間に君たち選手には、サッカーに限らずいろんなことを体験してほしいと思う。
プールや海も最高だし、旅行やキャンプやバーベキューや、とにかく楽しい毎日を過ごしてほしい。
もちろん事故にはくれぐれも気をつけるように。
夏休みを迎えた君たちに伝えたいのは計画性を持とうということ。
42日間の夏休みも考え無しに過ごせばあっという間に終わるよ。
夏休みの宿題を例に挙げれば、まずは全体を見ること。
どれだけのやるべき内容があるのか?それはどれだけの量なのか?
それを理解したうえで、期限までに仕上げるには毎日何をどれだけやっていけばいいのかを自分で決めるようにしよう。自分でね。
決めたならそれを毎日実行しよう。毎日、継続しよう。
おそらく、夏休みの宿題の意味はそこだと思うよ。
期限がある中での計画性と継続性。
ここからはサッカーの話。
西濃シティFCでは我々も計画性を持って君たちに求めている。
活動が始まった3月から6月までの4ヶ月間は、西濃シティの選手としての下地を君たちに求め続ける期間としていた。日々成長する選手になるための下地。
まずは挨拶・感謝ができるように。
自分のことは自分でできるように。
そして難しいことに挑戦する気持ちの強さ。努力・継続。
つまり意思の強さを身につけるように。
全学年に対し、それぞれのレベルに応じたリフティングを求めたのもその狙いから。
サッカーでは毎日の努力が数値化できないけど、リフティングは意思の強さと努力が明確に表れるからね。
3年生以下には、3ヶ月で100回出来るようにと課題を与えたね。
その中で、3年生のゆきのりは期限内に達成した。
たまたま仕事の帰り道、公園でのゆきのりの姿は何度も目にした。
今は両足でもできるようにしようと努力する彼の姿を目撃する。
残りの3年生2人も達成はできなかったけど、努力しているのは見てわかる。近々達成するだろう。
この学年は3人しかいないけど、求めた下地を全員が身につけてくれた年代だ。
他の学年の子も、全員が変わってはくれたと思う。
ただ、下地ができた選手・でききっていない選手・できてない選手がはっきりしてきた。
自分がどうなのかは自分が一番分かっていると思う。
7月からは我々も計画にそって、君たちに求めるものが次の段階に入っている。
西濃シティでは『見て判断できる選手』の育成が目的。
そこから逆算して君たちに必要なことを計画性を持ってトレーニングしていく。
誰も待ってはくれないよ。ついていくためには努力するしかない。
話は戻って夏休み。
これまでの試合を通してそれぞれが自身の課題に気づいているはず。
課題や苦手を得意にする時間は膨大にある。
努力・継続。
サッカーも遊びも勉強も、充実した夏休みを過ごしてほしい。
もし自分の課題がわからなければコーチに聞くようにね。